インタビュー01
インタビュー時年齢:56歳(2016年2月20日)
インタビュー02
インタビュー時年齢:50歳(2016年2月22日)
インタビュー03
インタビュー時年齢:63歳(2016年2月24日)
インタビュー04
インタビュー時年齢:85歳(2016年2月29日)
インタビュー05
インタビュー時年齢:79歳(2016年3月26日)
インタビュー06
インタビュー時年齢:63歳(2016年4月8日)
このたび、8020推進財団では、「NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパン」と協働で、歯を失った経験をもつ方の体験談(語り)を集めて保存し、広く一般の方々に情報源として利用していただけるよう「歯・口の健康と病いの語り」データベースを作成し、ウェブサイトに公開いたしました。 動画や音声によって歯・口に関する悩みや体験談をおとどけしています。
#01 植物状態になった父は口を強く噛み込んで開けることがないので、歯ブラシを口腔内に入れることができず、歯の表面を洗ってあげることしかできなかった
再生時間: アップロード日:12月04日
#02 自宅を訪れた歯科衛生士さんが、父の顔に触れたり、口の中に指を入れてマッサージしたりしているうちに、歯の内側を磨けるくらいに口が開くようになった
#03 口腔ケアを続けるうち、それまでほとんど目をつぶっていたのが開くようになり、音にも反応するようになって、表情みたいなものが感じられるようになった
#04 毎日のスケジュールが歯磨きで始まり歯磨きで終わるようにして、毎日続けていくうちにそれが父の生活のリズムになっていた
#05 舌の上にごく微量のお汁粉やカレーを載せてあげると、もぐもぐ口を動かしたり表情が変化したりするので、「食べてくれた」と思えてすごく嬉しかった
#01 退院した当初は呼吸するのもしゃべるのもつらかったが、歯科医の指示でヘルパーが毎日来て顔のマッサージをしてくれて、飲み込みもよくなり声も出るようになった
再生時間:03:38 アップロード日:12月04日
#02 だいぶ体重も戻ってきているが、いまもご飯粒やひき肉などパラパラしたものは食べにくいので、とろみをつけたお湯を用意している
再生時間:01:00 アップロード日:12月04日
#03 経鼻栄養では栄養剤の匂いはしても味がわからない。胃ろうの人が「ご飯が食べたい」というのも聞いた。内科と歯科が連携して口腔ケアで食べられるようにしてほしい
再生時間:02:17 アップロード日:12月04日
#01 父親が戦時中から飴(あめ)菓子の会社をやっていて、戦後の甘いもののない時代にも飴をいっぱいなめられた。それが原因で自分も妹も若くして総入れ歯になった
再生時間:02:18 アップロード日:12月04日
#02 30代の始め頃から歯槽膿漏(歯周病)で次々に歯を失い、堅いものが食べられなくなった。40歳のときに残っていた16本の歯を全部抜いて総入れ歯にした
再生時間:02:46 アップロード日:12月04日
#03 歯槽膿漏(歯周病)で疲れた時には歯茎が膿んだり腫れたりして、当時できたばかりの自動販売機で缶飲料を買っては、飲まずに頬っぺたを冷やしていた
再生時間:01:20 アップロード日:12月04日
#04 妻が急性腎不全で入院中に口から食べることができなくなった。経鼻栄養から胃ろうにすることを勧められたが、食べる楽しみがなくては生きていたってしょうがないと思った
再生時間:03:27 アップロード日:12月04日
#05 退院時にケアマネが紹介してくれた訪問歯科医は、おからのようなものが張り付いた口の中をきれいにして、水を飲む練習から始めて、
#06 口から食べられるようにしようと、「はい、ゴックン」と誤嚥に注意しながら一日中、妻に食べさせていた。重湯から始めたが、今では柔らかく煮たものはほとんど食べられる
再生時間:03:45 アップロード日:12月04日
#01 次女が歯科検診で「初期むし歯ですよ」と言われ、自分で歯を磨けない子どものむし歯は自分の責任だと思い、母親失格でないかと動揺した
再生時間:01:56 アップロード日:12月04日
#02 自治体の歯科健診はむし歯を発見するだけの場になってしまっていて、意義を感じられない。母親と一緒にむし歯の原因を探り、生活を見直す場にするべきではないか
再生時間:03:14 アップロード日:12月04日
#03 保健師や栄養士には「むし歯や出っ歯になる」と1歳半までに断乳するように言われるが、母乳をあげることは親子の結びつきにもつながるので無理にやめようとは思わない
再生時間:02:33 アップロード日:12月04日
#04 自分は高校時代までは歯に関しては優等生だったが、大学以降生活が不規則になってむし歯が増え、安易に削ってもらっているうちに歯を何本も失うことになってしまった
再生時間:02:35 アップロード日:12月04日
#05 入れ歯に比べ、インプラントはとてもお金がかかる。子育てにかけるべきお金を自分のために使ってしまったという思いがあり、歯のことは人に話せない
#06 失ってみてわかったが、歯というのは人間の尊厳にかかわる器官なのだと思う。この若さで入れ歯だとわかってしまったら堂々と生きていけないと思い、インプラントを選んだ
再生時間:03:06 アップロード日:12月04日
#01 手術で左側の下顎の骨を全部取ったほか、舌の左側を3分の1切除した。腸骨を移植して顎を再建しようとしたがうまくいかなかった
再生時間:02:57 アップロード日:11月09日
#02 経管栄養だった1か月の間に水が飲めなくなっていて、朝から晩まで嚥下の訓練をして、ようやくゴックンができた時は感動した。舌が動かないのでご飯も食べるのが難しかった
再生時間:02:15 アップロード日:11月09日
#03 口の中の乾燥がむし歯の原因になると知らなかったので、次から次へと歯を失ってしまった。もっと早くから歯科衛生士による歯磨き指導を受けられたらよかったと思う
再生時間:02:21 アップロード日:11月09日
#04 下の歯が1本だけになってしまったので入れ歯にしているが、頻繁に調整が必要になる。入れ歯を作り直してもらっている間は流動食で頑張らないといけない
再生時間:01:44 アップロード日:11月09日
#05 以前は大きな飴玉をなめているように見えた顔を、意地悪くじろじろと見られることがあり、そういう視線を意識しないように乗り物では読書に没頭するようにしていた
再生時間:02:14 アップロード日:11月09日
#01 娘が3歳のころ、アメリカ滞在中に前歯にむし歯が見つかった。現地の歯科医は治療することを勧めたが、ガスで眠らせて治療すると聞いて怖くなり、治療せずに帰国した
再生時間:02:54 アップロード日:12月04日
#02 日本では「すぐに治療する必要はない」と言われ、5歳になって別のところにできたむし歯を削って詰め物をしてもらった。それからは本人も歯磨きを嫌がらなくなった
再生時間:03:29 アップロード日:12月04日
#03 自分は治療していない歯がないくらいなので、娘の歯は大事に磨いてきた。それでもむし歯になりショックだったが、完璧はありえないので治療が必要なら受けようと思った
再生時間:02:47 アップロード日:12月04日
#04 5歳2カ月で歯がぐらぐらしてきたのは早すぎるのでは?と心配で、自由診療の歯科医に相談したが、コミュニケーション能力が高い子は口の周りの発達も早いと言われて安心し...
再生時間:03:35 アップロード日:12月04日
#05 歯にいいとキシリトールのガムやフッ素を勧められるが、100年前から子どものからだは変わっていないので、からだ全体に安全でいいものを勧めてほしい
再生時間:03:21 アップロード日:12月04日
#01 病巣が大きかったので手術の後に放射線で治療することになった。金属プレートが使えないので、太ももの筋肉を切り取って、右下顎の骨を切除したあとに埋め込んだ
再生時間:02:27 アップロード日:11月09日
#02 手術の後は食べ物との闘いで、最初はスプーン一杯のゼリーを飲み込むのも一苦労だったが、嚥下訓練を頑張って退院時には普通食が食べられるようになり、医師に驚かれた
再生時間:03:30 アップロード日:11月09日
#03 放射線治療開始後2週間目くらいから、照射部位の痛みと味覚障害で再び食べることが難しくなった。赤ん坊が食べることを覚える過程をたどり直しているようだった
再生時間:03:10 アップロード日:11月09日
#04 口の中の感覚が戻ってきて歯を噛みしめられるようになると、手足の力も入るようになり、ペットボトルのふたを開けたり、走ったりすることができるようになった
再生時間:02:38 アップロード日:11月09日
#05 仕事でも趣味の芝居でも発音がうまくできないと、お客さんのほうが耳をそばだてて聞いてくれるので、何かを失ったというより新しい技を獲得したようなものだ
再生時間:02:52 アップロード日:11月09日
#01 2歳歯科健診でむし歯が見つかり、「2歳で奥歯のC2は100人に1人」と言われ、この年齢ではネットでぐるぐる巻きにして治療すると聞いて、ノイローゼみたいになった
再生時間:03:39 アップロード日:12月04日
#02 母乳哺育のオンラインコミュニティで話題になっていた本の著者に診てもらったところ、このむし歯は磨いていれば進行が止まるのですぐに削らなくてもいいと言われ、救われた
再生時間:02:53 アップロード日:12月04日
#03 公園に遊びに行くと顔なじみの親子とお菓子やジュースの交換会が始まってしまう。そういうものを食べさせたくなくて、毎日違う公園に行く「公園ジプシー」になってしまった
再生時間:03:13 アップロード日:12月04日
#04 実母は子どもが二人とも歯が丈夫だったため、自分の悩みに対して理解がなく、妊娠中の食事のせいだと言われて傷ついた。夫は歯が弱かったので、姑のほうが理解してくれる
再生時間:03:26 アップロード日:12月04日
#05 3カ月に1度のペースで検診を受けてきて、発見から3年経ってむし歯が進行して治療が必要になったが、麻酔なしで部分的に削って埋める応急処置的な治療で済んだ
再生時間:03:48 アップロード日:12月04日
#01 40代の頃ざらっとした白いものが舌にでき、当初口内炎と言われていたが、1年経っても治らないので再度受診。その後手術で切除して、前がん病変の白板症と診断された
再生時間:1:25 アップロード日:11月09日
#02 手術直後は舌がたらこのように腫れあがり、しゃべることもできなかった。退院後、リハビリを兼ねて民謡の稽古を始め、賞を取るほどになったが、さ行の音が出しにくい
再生時間:02:39 アップロード日:11月09日
#03 しばらく白板症が出なかったので、年1回の検査でいいと言われ、1年ぶりに受診したら頬の粘膜にがんが見つかった。もっと早く行っていれば軽くて済んだと後悔している
再生時間:03:07 アップロード日:11月09日
#04 3度目の手術のあとは口が開かなくなり、口から食事をとるのが難しかった。洗濯ばさみのお化けのような器具を使って口を開く練習をして食べられるようになった
再生時間:03:25 アップロード日:11月09日
#05 今も口が大きく開けられないのでおすしを一口で食べられない。また、傷がまだ若いからか、熱いものが苦手になり、味見をするのも難しくなった
再生時間:03:14 アップロード日:11月09日
#01 海外で新しい技術を学んできた歯科医師に勧められて、歯を6本くらい抜いてインプラントにした。今は調子がよくて硬いものでも食べられる
再生時間:4:33 アップロード日:01月19日
#02 インプラントでは歯を抜いてから土台(人工歯根)を埋め込んで、歯を固定させるのに半年近くかかる。自分は骨が薄くなっていたので人工骨を用いて3年がかりで治療した
再生時間:2:53 アップロード日:01月19日
#03 インプラントの治療費は、1本35万くらいかかったが、10万円以上の治療費は税金の医療費控除が受けられた
再生時間:1:16 アップロード日:01月19日
#04 インプラントをした後は歯周病が再発しないように朝昼晩と歯を磨いているが、10年間検診のたびに歯磨きが下手だといわれるので、もっと簡単なケアの方法を研究してほしい
再生時間:3:37 アップロード日:01月19日
#05 噛めなくなると老化も早くなると思う。90までゴルフをやりたいので、健康年齢を若く保つために、体重や血圧、目と並んで、日常の健康管理の中での歯の優先順位はかなり高...
再生時間:2:56 アップロード日:01月19日
#01 歯科医の家に生まれ歯科医に嫁いだのでほかの世界を知らないが、歯科治療で何をするかわかっているので怖いと思うことはない
再生時間:2:20 アップロード日:06月27日
#02 結婚するまで1回も歯科治療が必要になったことがなかった。今のように毎食後歯磨きをするような習慣もない時代だったが、甘いものもなかったのがよかったのかもしれない
再生時間:3:02 アップロード日:06月27日
#03 60ぐらいになって親知らずがむし歯になり、夫に抜いてもらった。年とともに歯肉が落ちたせいか歯が痛むことが増え、痛くなりそうなときは早めに治療してもらっている
再生時間:2:59 アップロード日:06月27日
#04 60代で歯を抜いてブリッジにしたが、当時はなんでも食べられた。今は残っている歯を大事にしたいので堅いものは控えている
再生時間:2:23 アップロード日:06月27日
#05 同じくらいの年齢の人と健康の話はしても、あまり歯の話はしない。この先歯が全部なくなっちゃった時はどうなるのかと思うが、そのときはそのときだ
再生時間:3:11 アップロード日:06月27日
#01 自分が子どもの頃は「朝起きたら歯を磨く」「痛くなったら痛み止めをもらう」という程度で、今のように2歳児に歯磨きを教えたり歯について勉強したりすることはなかった
再生時間:2:54 アップロード日:06月27日
#02 夫の転勤のため歯を4-5本同時に治療している途中で引っ越しをして、忙しくてきれいに治さないうちに数年が過ぎてしまって、歯をだめにしてしまった
再生時間:3:26 アップロード日:06月27日
#03 40年ほど前の歯科医療は対症療法が中心で、きちんとした治療計画も説明もなく、患者側にも突っ込んで聞くという意識がなかった
#04 歯ぐきが痩せて部分入れ歯が合わなくなってきたので、現在調整中。歯ぐきや顔の筋肉の状態が歯にも響くと思うので勉強が必要だと思う
再生時間:3:01 アップロード日:06月27日
#05 年に一度口腔外科で検査を受けており、歯ぐきのできものもそちらで診てもらった。「歯医者といえば歯だけ」というのではなく、人間としてトータルに診てもらえる方がいい
#01 生まれつき歯が悪く、年に1~2回は歯科を受診するが、痛みが出ても我慢してギリギリまで行かない。歯だったら待っても大丈夫だという軽い気持ちがあることは否めない
#02 自分の歯が何本残っているかわからないが、かなり少ないと思う。20代で留学中に初めて抜いて、つい10日ほど前にも抜いたが、今でも抜くことには抵抗がある
再生時間:3:14 アップロード日:06月27日
#03 歯がないと噛むのに不自由するだけでなく、味にも影響する気がする。いつかもう一度、塩せんべいをパリッと食べたり、イカやモツ焼きを食べたりしてみたい
再生時間:2:53 アップロード日:06月27日
#04 歯周病もあるので口臭には気をつけて、歯間ブラシや洗口剤を使って口のケアをしているが、完璧にはいかない。学生を前にして、彼らがどんなふうに感じているのか気になる
再生時間:2:57 アップロード日:06月27日
#05 職業柄英語を使うので前歯がとても大切。差し歯もthの発音で息が抜けない2本続きのものは断った。お酒を美味しく感じるのもグラスに触れる前歯の感触が大事だ
再生時間:2:27 アップロード日:06月27日
#01 結納を1ヵ月後に控えていたときに、階段で転んで前歯を折ってしまい、知り合いの歯医者さんで差し歯にした
再生時間:2:19 アップロード日:06月27日
#02 固いものを噛んだ時の差し歯の違和感は痛みとは違うが、何十年経ってもいまだに残っている
再生時間:2:45 アップロード日:06月27日
#03 差し歯と歯ぐきの間に黒っぽい金属の色が見えてしまうのが嫌だったが、数年前に作り替えてからは遠慮なく笑えるようになった
再生時間:2:58 アップロード日:06月27日
#04 差し歯のメンテナンスのために、日ごろは歯間ブラシを使い、定期的に歯医者さんに行って歯ぐきの状態を診てもらっている
再生時間:2:35 アップロード日:06月27日
#05 年をとってもできるだけ自分の歯で美味しく食べたいので、ブラッシングには気をつけている
再生時間:1:46 アップロード日:06月27日
#01 乳がんの抗がん剤治療で歯周病が悪化して、かかりつけ歯科医院で抜歯した
再生時間:3:25 アップロード日:06月29日
#02 がんになる前と後の歯肉炎と口腔ケアの変化
再生時間:2:19 アップロード日:06月29日
#03 がんの治療をする先生たちは歯医者さんとの連携をとってほしい
再生時間:2:32 アップロード日:06月29日
#04 抗がん治療の副作用対策のなかに歯周病への対策も取り入れてほしい
再生時間:1:27 アップロード日:06月27日
#05 歯周病は消化器全体の健康につながっていくので、むし歯だけでなく歯周病の予防教育も大事だ
再生時間:2:03 アップロード日:06月29日