インタビュー03インタビュー時年齢:63歳(2016年2月24日)
再生時間:2:53 アップロード日:2016年06月27日
今回なんかもそうなんですが、歯がないとやはり味がしないとかっていうのは、よくわかりますね。本来だったらもっと違う味のはずなのにと思ったら、やっぱり歯がないと、やっぱりちょっと、歯って舌だけじゃなくて、あのー、やはり同じ、あの、味に影響してるのかなっていう気がちょっとします。不思議ですよね。
――そうですか、その、特に味が違うって感じられるのはどんな食べ物のときとかってありますか。
えーっとですね、やはり私なんか、お魚好きだったりとか、いろいろ、まあお肉なんかもそうなんですけれども、こういう味だって、本来だったらこういう味なんだろうと持って食べたら、「あれ、ちょっと違うな」って。しかもそれが、決して悪そうじゃないんですね。他の方たちは「おいしい」って言ってるのが、「あれ、俺はあんまり味感じてないよ」みたいな。そういうときはありますよね。歯を抜いたあとなんかは、ちょっとそんな感じはしないではないですね。しないわけではないですね、はい。
とにかく、もう一度この、塩せんべいかなんかをばりっと食べてみたかったり。あのー、そうですね、イカかなんかを、こう、食べてみたかったり。イカってもう食べられないんですね、それからモツ焼きなんかを、絶対僕はもう無理なんです。それを食べてる人が見ると、ものすごく羨ましくなります。で、そんなふうになったらいいなっていうことで、(歯科医である)家内には相談してみるつもりではいますけれども、はい。
よく、あの、ボトルかなにかの栓を歯でこういうふうにやる(歯で抜く仕草)人をみたら、本当に羨ましいです。そんなことは僕は絶対無理ですから、はい。昔から無理でした。だからもしそんなことしたら、あの、歯が割れます。昔女子大で、教員をしてたころ、金太郎飴みたいなやつがありまして、「先生、おみやげ」って言って持ってきて、それを食べただけで歯が、前歯が欠けたのを見て、自分の歯をなんて情けないと。
あとそれから、ヌガー的なもの、あれも駄目です。…ですから極力避けます。もう今は避けてるものの方が多いですよね。すじっぽいものとか、肉でも硬いものは駄目ですし、ええ。それからイカも駄目です、タコも駄目です。それから、貝、貝なんかでも駄目ですよね、アワビとかなんかはまるっきり駄目です。えー、ですから、そういう物が食べてみたいです、またいつか。