インタビュー07インタビュー時年齢:78歳(2016年12月2日)

#05 今も口が大きく開けられないのでおすしを一口で食べられない。また、傷がまだ若いからか、熱いものが苦手になり、味見をするのも難しくなった

再生時間:03:14 アップロード日:2017年11月09日

  • トップページ
  • インタビュー07
  • #05 今も口が大きく開けられないのでおすしを一口で食べられない。また、傷がまだ若いからか、熱いものが苦手になり、味見をするのも難しくなった

インタビュー

――今はどんな状態ですか。今はお口の中というのは。
はい。口の中は、やっぱりお天気が悪いとおかしいですね。あと、傷口が、うん、やっぱりおかしいし、口が、全部おっきい口開かないんです。あのー、この、これが…(指3本を縦に口に入れる)これ以上開かないんで、うん。だから、おすしでもかっこいい、ちっちゃいおすしだとぱくって入るけど、ちょっとおっきいと真ん中から切ってもらわないとぱくって(入らない)。で、退院して初めて先生んとこへ行ったときには、「先生、おすし食べたいけどおすしがぱくって入んない」って言って笑われて(笑)。うん、で、「頑張れ」って言って、うん。それで、歯のほうは今のとこはどこも悪くないです。

――今そのー、お口開けにくいとかいうのがあるとおっしゃってたけど、それでお料理とかもちょっとこう、工夫とかします?
ちょっとね、そういうあれはしないけどね、味、味見はちょっとね、熱い、まだ熱いのがちょっと弱くなってね、今んとこ。まだ傷が若いんだろうね、うん。そう、そいで、あのー、味ってさあ、舌の先っぽのほうじゃなく、ちょっと、ちょっと飲む瞬間にちょっと味分かるじゃない。ちょっと、私なんか1回こうやってるからさ、ここ(舌先)じゃさ、ちょっと分かんないんだよ。ちょっと飲み込む寸前に甘いかしょっぱいか。でもやっぱりね、今回手術してね、味が見にくくなった、うん。そういう感じする、自分で、うん。
――舌をこう、切ったりとか、手術をすることで傷もあるし、で、あとは何かまひ、っていうか感じにくくなったようなところもあるんですか。
うん?
――感じにくいっていうか、そのー、傷が痛いっていうだけじゃなくて。
うん、ある、ある。うん、ある。だから、まだ傷がさ、あのー、治ってても昔に戻ってないんじゃないかな、うん。だから、熱いものとかはちょっと弱いね、うん。
――痛いみたいな感じ?
うん。うん、そう。だから初めはラーメンみたいのとか熱いのはやっぱり嫌だったね、うん。
――今はどうですか。
いや、やっぱり今でも熱いの、弱いね、うん。

プロフィール

インタビュー07
インタビュー時年齢:78歳
(2016年12月2日)

首都圏で夫とともに床屋を営んでいたが、1年前に夫を亡くし、現在は一人暮らし。43歳の時、舌にざらざらした白いものができ、前がん病変である白板症と診断され、手術を受けた。その後、再発したときは外来で治療。さらに2015年に頬の粘膜に再再発した時は、本当のがんだといわれ、入院して手術を受けた。今は普通に会話も食事もできるが、口を大きく開けることができない。病気に負けないよう民謡や社交ダンスを習って大会で優勝したこともある。