インタビュー11インタビュー時年齢:67歳(2017年1月28日)

#03 口の中の乾燥がむし歯の原因になると知らなかったので、次から次へと歯を失ってしまった。もっと早くから歯科衛生士による歯磨き指導を受けられたらよかったと思う

再生時間:02:21 アップロード日:2017年11月09日

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インタビュー

で、その、すごい口の中が乾燥するっていうことが、むし歯をいっぱい作るなんてことを知らなくて、後になって聞いて、すごく一度に、むし歯ができて、もう次から次に…、なくなっちゃったんですけど、下の歯が。上の歯は、治療で持ちこたえましたけど。
 で……、だから、その、それが2次障害なのかな、やっぱり。手術の後の。そうですよね、ここら辺切ってるわけだから。で、口の中乾燥すると、何かしゃべるのも大変だし、あの、咀嚼も、食べるのも大変だし、あの、人一倍、何かこう、水分を、気を付けて持って歩くっていう習慣になりましたかねえ、はい。

で、次から次へむし歯が増えちゃうので、「先生、何かむし歯がどんどん増えて、このままだと私、下がなくなると入れ歯も入らなくてまずいので、何か方法ないでしょうか」って聞いたら、その病院には予防歯科がなくて、で、「ちゃんと磨かなくっちゃ」っておっしゃるんだけど、いや、もう磨いても磨いても、もう、あの、舌に苔が出て、それも口臭の元にもなるしと思うけれども、あのー、ほんと、血が出るほど磨いてもうまくいかないし(笑)。で、今みたいに、何でしたっけ、あの、口腔洗浄液っていうんですか、で、あれが出てきてあれ、あれも一生懸命使いましたけど、何か、あの、ヒリヒリするなあと思ったら、私、アルコールのアレルギーがあるんです(笑)。
 新しいものいろいろ試しましたけど、なかなかこう、ちょうどね、いい方法が見つからなくて。で、今は、そのお世話になった病院で、歯科衛生士さんの指導をしていただくっていうプログラムっていうか、治療があったので、で、それを伺うようになって、磨き方がいかに雑かっていう反省もまたしてますけれども、もっと前にね、そういうことを受けられたらば、随分、違ったなっていうふうに思ってます。

プロフィール

インタビュー11
インタビュー時年齢:67歳
(2017年1月28日)

首都圏在住。福祉関係の仕事を定年退職して一人暮らし。近所に娘、息子の家族が住む。40歳前後のときに口内炎が治らず、からだに尋常でない重さを感じるようになり、歯科医の紹介で口腔外科に。細胞診の結果、抗がん剤と放射線治療をうけることになり、その後入院。左顎、舌の左側三分の一と、左の喉、鎖骨付近まで切除した。病名は告げられなかったが、後日診断書を見て舌がんと知った。上の歯は全部あるが、下はむし歯のため1本残るのみで入れ歯を使用。現在は元気に日常生活を送っている。