インタビュー11インタビュー時年齢:67歳(2017年1月28日)
再生時間:02:14 アップロード日:2017年11月09日
だから、ここ最近、あのー、久しぶりに会うお友達が、「随分目立たなくなったね」って言ってくれるんですけど。あのー、もっとこう、目立ってたので、何となくこう、襟のところまではね、あのー、あ、首の辺りまでちょっと、あのー、隠れるお洋服探したりするほうが大変だったりとか。
久しぶりに会ったお友達が、「何おっきな飴なめてんの?」って言うぐらい、ここがとんがってたりとか、が長かったんですね。だから、まあ、20年、30年かけて、何か肉が適度に付いてきたのかなあと思ってるんですけど、はい。
一番困るのはね、電車乗ったときに、やっぱり、あの、皆さんじろじろ見るんだけど、男の方じゃなくてね、女の人のほうがじろじろ見るのね。あ、女って結構、私、もともと意地が悪いんだなってつくづく思いましたけど(笑)。
もう、最初はね、嫌だなあと思ってね、体の向きを変えたりとかしましたけど、あんまりじろじろ見る方いたときは、「何かご用ですか」って言いました(笑)。
でもね、あの、やっぱりこう、ちょっとでも出歩かないと、自分でも社会性なくなっちゃうし、用事もあるしで。ある時、はたと気が付いたんですけど、その、見られてるっていう目線を、自分が見るから嫌だなっと思うだけなので、自分が、「あ、見られてるな」っていう目線に気が付かなければいいわけですよね。だから、乗り物乗るときはもう、本を持っていって、下向いて、まあ、小説なり読んでるものに熱中するっていう感じで過ごしました。
で、ここ最近はあんまり、じろじろ顔を見られるってことはもう全然減りましたけれども、お子さんのほうがね、不思議そうな顔をして寄ってきて、「どうしたの?」って(笑)聞いてくれるから、「うーん、ここはねえ、手術でなくなっちゃったのよねえ」って言うと、「ああ、かわいそう」って(笑)言ってくれるから、何か、あの、それはそれでね、お子さんには素直に、お返事ができるかなと思う。それがちょっと、一昔前は不便でしたかねえ。でも、何かいろんな経験しました。おかげさまで(笑)。