インタビュー15インタビュー時年齢:45歳(2017年3月12日)

#04 毎日のスケジュールが歯磨きで始まり歯磨きで終わるようにして、毎日続けていくうちにそれが父の生活のリズムになっていた

再生時間: アップロード日:2017年12月04日

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インタビュー

そうですね、いろいろ、自宅でもいろんなことを試して、で、朝は、あの、まあ全ての介護を、こう、スケジュールを決めて、あの、朝から夜まで、まあ、あの、365日24時間なんですけど、全部、あの、大体の時間のスケジュールっていうのができて、で、朝起きたら父の歯を磨く、で、1日のスケジュールが始まって、で、えーと、夜、あの、歯を磨いて、それが1日の終わりというか、そこから寝られるっていう。だから起きて歯を磨く、歯を磨いて寝るっていうのを一番最初と一番最後において、1日のスケジュールを組み、で、ずーっとそれをサイクルとして24時間続けて、毎日毎日続けて、そういったことが今度私たちにも父にもリズムになって、生活のリズムになっていて、多分その、意識はないので、朝とか夜とかそういう意識は本人にはないですけど、そういった刺激が1日のサイクルとして父には感じられたかもしれないかなとも思っていたり、自分たちもそれをリズムとして作りあげていけたなっていうのはあります。はい。

だから、あ、目開いてるっていうことが、自分たちには、あの、新しいことだったりとか、新鮮だったりっていう時期から始まっているので、最後はもう普通に、あの、もう本当に不思議なんですけど、普通に、朝起きると目が開いて、夜ちゃんと目を閉じて寝るっていう、私たちの同じあの、サイクルに、はい、なっていたので。…そうですね、不思議なことではあるんですけども、その、医学的には私たちには分からないので。ただ、本当に、うん、そういった生活サイクルっていうかリズムっていうのができあがったんだとも思うんですけども。はい。

プロフィール

インタビュー15
インタビュー時年齢:45歳
(2017年3月12日)

首都圏在住・母と二人暮らし。自身が31歳の時、父親が交通事故で植物状態になり、自宅に戻ってから亡くなるまでの10年間、母と二人で介護をしていた。本人が歯を強く噛み込んでいてうまく歯磨きができなかったので、訪問看護師に相談して歯科衛生士を紹介してもらった。専門家による口腔ケアと家族による毎日のケアの結果、次第に口が開くようになり、朝晩の歯磨きが目覚めと入眠のリズムを作り、わずかながら表情の回復にもつながった。