インタビュー15インタビュー時年齢:45歳(2017年3月12日)
再生時間: アップロード日:2017年12月04日
で、それまでずっと、あの、まあほとんど目をつぶっている時間が長かったんですけども、それがだんだんだんだん、その、目を開けることの時間が増えていったり、あの、だんだん、まあそれはもう何年かかかっているんですが、あの、目を開けたり、こう、何かに、音に反応するようになったり。で、目が見えてるかもしれないって思えるようなこととか、そういうのが家族として感じられるようになって。まあそれは別にあの、口腔ケアのだけではなくて、それのときに加えてその、与えてた声かけですとかいろんな刺激が多分影響しているので、あくまでその口腔ケアっていうのはきっかけだったとは思うんですけれども、それはあのすごく、あの、本人に良かったようで、とてもそれが刺激になって、あの、本人も、反応も出てくるし、それに時と共にその、表情みたいなものを感じられるような感じになったりとか、そういうのが出てきて、それがすごく私たちにはもう驚きというか、うれしいことでもあるし。
で、そういう良い反応が出てくると、自分たちもこう、うれしくなってくるというか、あの、今までその介護のつらいことにこう、いろんな、背負い込んでるものに対しての、こう暗い気持ちとかが少しこう、なんか救われる思いがあって。で、それでもう、もうちょっとこうしてみよう、こうしてみようっていう感じで、で、本当にあの、父の反応が良くなるにつれて、自分たちも気持ちが楽になるし、
そうすると、こう、父の反応を見たりとかすると、それまであんまりあれだったんですけど、自分たちが笑っている時間がこう、少し増えてくるというか、うれしいことがあると笑ったり、父の反応がなんかちょっと、反応したなと思うとそれにこう、笑って、あれして、こういうことがあったとかっていうので、自分たちの気持ちも変わってきて、そういったことがまた相乗効果になって、父にそういった笑い声とかも逆に刺激になって、なったのかなとは思うんですが。えーと、多分そういったことでどんどんどんどん父の反応は良くなっていったのかなあと思います。