インタビュー08インタビュー時年齢:42歳(2016年12月6日)

#03 公園に遊びに行くと顔なじみの親子とお菓子やジュースの交換会が始まってしまう。そういうものを食べさせたくなくて、毎日違う公園に行く「公園ジプシー」になってしまった

再生時間:03:13 アップロード日:2017年12月04日

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インタビュー

それまでの食生活っていうのが、まあ、公園に毎日行って、今は保育園に行ってますけど、当時はどこにも行ってなかったので毎日公園に行ってたんですね。それで、公園に行くと、2歳とか3歳の、まだ、あのー、幼稚園、保育園に行ってない子たちが来て、まあ大体おやつ交換とかそういう感じになるんですね。で、私自身がジュースを飲まないで育ってきてたので、ジュースが飲めないんですけども。子どもも、私自身はむし歯がないので、まあ子どももそうしようと思ってジュースは飲ませてなかったんですけど、公園に行くとやっぱりジュースを配るお母さんとかもやっぱりいるし、なかなか断れなくて。
 で、やっぱりみんな、ちょうど2歳のイヤイヤ期の子たちを持つ親ですから、「歯磨きどうしてる?」みたいな話にはなるんです。で、ただ、そういうところだと、「いや、うちは磨かしてくれないから磨いてないよ。大丈夫かな?」みたいな、そういうノリになるんですね。で、「うちはお菓子もジュースもアイスも、こないだはケーキまで食べた」みたいな話にも。何だろうな。何かそういうふうな話になるんですね。でも磨いてない。「大丈夫かなあ、大丈夫だよね」、みたいな話がしょっちゅうあって、いや、私もそういうのを真に受けて、あ、大丈夫なのかなって思ってたし、

その、2歳児歯科検診で、「いや、うちの子どもね、むし歯4本あって、奥歯はC2って言われちゃったんだ」っていうふうに、ボスのようなママに言ったら、あの、(そこに)来るみんな、お母さんに、「何々ちゃん、C2だったんだって。むし歯なんだってよ」っていうふうになっちゃって。で、2歳の、子どもいっぱい来てましたから、そういう子たち、みんな気になるじゃないですか、やっぱり2歳で。みんな、歯も磨かせてくれないし。それで、「え、これまでどうしてた? どういう食生活してたの? どういうお菓子食べさせてたの?」って、そのときにすごいみんなに聞かれて、私、それでもう参っちゃったんですね。で、もうむし歯のことは考えたくないのに、公園に行ったらまたああいうふうに、そのむし歯の話題になっちゃうと思って、そこの公園はもう一切行くのをやめちゃったんです。
それで、ジプシーになったんですね、公園ジプシー。特定の公園に行くと、特定の友達ができて、仲良くなるとお菓子の交換会が始まっちゃうと思って、お菓子は食べさせたくない、おにぎりとか芋とか食べさせてるのに、お菓子なんかとんでもないと思って、いろんな公園に行くようになったんです。自転車に乗って、遠く離れた公園。ネットで調べて、今日は、じゃ、こっちに行こうとかあっちに行こう、なんて言ってて。弊害としては、お菓子は、お菓子の交換会はなくなった代わりに、子どものお友達はいなくなっちゃったんです。まあ、自分がそういうふうに仕向けたんですけど。

プロフィール

インタビュー08
インタビュー時年齢:42歳
(2016年12月6日)

首都圏在住・5歳女児の母。10年前に出版社を辞め、現在はフリーのライター兼イラストレーター。娘の2歳児歯科検診でむし歯が発覚。2歳児は拘束して治療と聞いてパニックになったが、親身になってくれる歯科検診医と出会う。丁寧に歯磨きをして、定期検診を受けながら5歳になるまで待って、無事治療することができた。娘のむし歯は自分自身や夫婦関係、子育てのあり方などを振り返るいい機会にもなった。