インタビュー01インタビュー時年齢:56歳(2016年2月20日)

#02 がんになる前と後の歯肉炎と口腔ケアの変化

再生時間:2:19 アップロード日:2016年06月29日

語り

せっかく、こう、歯列矯正をしてもらったのに、子どものときにしたので、あんまりそんなに歯に対する、執着がないんですね。親としてはまあ、あんなにお金かけてあげたのにって感じだと思うんですけど、結構むし歯もいっぱいあって。で、あの、何かこう銀色のやつを詰めたりとかかぶせたりとか、そういうのもいっぱいあるんですね。
それでもまあ、あんまり、自分はあんまり歯のこと心配してなくて。で、若いころはずっとそれできちゃったんですけど。そうですね、その、40代入ってからですよね。疲れると、こう、歯が、歯ぐきが浮くような、歯が浮くようなっていうのか、歯が腫れ、歯ぐきが腫れて、歯が浮くような感じになってきて、「あー、これは歯周病なのかな」ってちょっと思ったりもしたんですけど。そんなに熱心に歯磨きをする人ではなくて、ほんとに1日、朝磨いて、夜磨いて、って、それで、それも2分みたいな感じですよね、1~2分っていう感じで、だーっと磨いてっていう感じだったので。

で、その、幼いころか通っていた実家の近くの歯医者さんに(最近になってまた)、行くようになって、そしたらあの、「とんでもない、こんなひどい歯周病になってて」って言われて。で、そのときは確か最初はすごく丁寧に指導を、ブラッシングの指導をされて、で、1カ月にいっぺんぐらい、最初の内は3カ月か、3回か4回行って。それで、まあ、「3カ月にいっぺんでいいよ」ぐらいになってるときに、がんが見つかったっていう、そんな感じだったんですよね、うん。
なので、なんか、もともと(歯周病が)あって、それで、自分では歯周病が原因で、歯が、疲れたときに痛くなったりするんだから、それは管理しなきゃいけないっていう気持ちはあった。あったんですけど、それほど、その切実感が、あのときもなかったなと思うんですね。
それで、抗がん剤治療やったときの、あの苦痛はほんとに、それまでに経験したものとは全く違って、ほんとに辛かったので、それからはちょっと、今は怖くなって、もうちょっと真面目に、寝る前とかは、5分から、多いときは15分ぐらいはしっかり、こう磨くとかっていうふうには、ブラッシングをして、マッサージをするとかいうようなことも、するようにはなってきていると、そんな感じです、はい。

プロフィール

インタビュー01
インタビュー時年齢:56歳
(2016年2月20日)

首都圏在住・団体職員。52歳のとき乳がんの診断を受け、温存手術と放射線療法を受けたのち、抗がん剤治療を受けた。以前からあった歯周病のため、抗がん剤治療で白血球が下がるとひどい歯肉炎になり、上あごの左半分が腫れあがってものが噛めず、夜も眠れない状況になった。当初は痛み止めで乗り切ろうとしたが、耐えきれず左上の奥歯を抜歯した。歯周病とがん治療のかかわりについて事前知識が欲しかった。