自分の歯で一生おいしく食べるために Let's 8020

PART4

10代からはじめる8020

これまでに、むし歯・歯周病を防ぐ4つの生活習慣(❶食習慣、❷歯みがき習慣、❸セルフチェック習慣、❹プロフェッショナルケア習慣)の大切さを説明してきました。これをもとに自分の8020達成のための対策リストを作って今から実行していけば、これからずーっと健康な歯で過ごせるでしょう。レッツ チャレンジ!

8020を達成すると良いこといっぱい!

むし歯と歯周病を防げば、8020を達成できます!

永久歯を失う2大原因は、むし歯と歯周病です。むし歯は小学生から徐々に増加して40歳ぐらいまで増え続けます。そして40歳以降になると、少しずつ失う歯が増え始めます。一方、歯周病の初期段階の歯肉の出血は10歳代から2割以上の人に見られ、徐々に増加します。そのため、80歳で20本の歯を保つにはむし歯と歯周病の予防が重要です。それも10代からはじめる必要があることが2つのグラフからわかります。

8020を目指したむし歯・歯周病予防

8020達成のためにはセルフチェックポイントを参考にして、自分の歯の状態や生活習慣、体質を振り返って健康課題を見つけ、その対策を立てて実践することです。若いうちから実践すれば、生涯にわたって健康な歯を保つことができます。

8020達成のための対策リスト

実行する4つの生活週間 習慣にする主な行動 関連ページ
食習慣
  • 砂糖が口に残る食べ物を避ける

  • よくかんでだ液を出す

  • 間食の回数や時間を減らす

  • 就寝直前の食事をやめる

歯みがき習慣
  • 1日2回以上(1回は就寝直前)、2分以上歯をみがく

  • フッ素配合ハミガキ剤とデンタルフロスを使用する

セルフチェック習慣 日常的に自分の歯と口の状態をチェックする
プロケア習慣 かかりつけ歯科医を決めて、年1、2回診察を受ける
健康課題(健康上のリスク) 健康課題への主な直接対策 関連ページ
歯の健康状態 歯の健康に不安はない むし歯・歯周病を防ぐ4つの生活習慣を続ける 全部
CO(初期のむし歯の疑い)がある COの歯から最初にみがきはじめる
歯の知覚過敏がある 知覚過敏を防ぐ成分を配合したハミガキ剤を使用する
むし歯がある むし歯を放置せず、すぐに治療する(すぐに歯医者さんへ)
治療した歯が多い 治療歯周囲を注意してみがく
一部の歯が抜けた状態 抜けた歯の周囲を注意してみがく
歯列に乱れがある 一本一本を丁寧にみがく/デンタルフロスを使用
学校検診でGOと言われた 歯と歯肉の間をていねいにみがく
歯肉炎がある(歯ぐきがブヨブヨする) 歯科医院でチェックし、歯と歯肉の間をていねいにみがく
あごの異常、歯ぎしりなど 歯科医院を受診して相談する
生活習慣と体質 歯みがきは就寝前だけ 食後の歯みがき習慣と正しいみがき方を習得する
歯みがきの時間がすごく短い
就寝時刻が遅く常に夜食をとる 夜食時間を早めて、食後に歯みがき
睡眠不足が常態化している 1日の生活習慣を見直す
間食が多く習慣化している 間食時間・回数を決め、食後に歯みがき
炭酸飲料を常飲している 飲料を、糖を含まないものに切り替える
偏食傾向が強い カルシウム等の栄養バランスのとれた食事をとる
間食に甘い菓子等の食品を好む 食後の歯みがき
あめ等の菓子をダラダラ食べる 間食習慣を見直す
ながら食べで食事時間が長い 食事時間を、食べ方を見直す