フッ素配合ハミガキ剤を有効に使うコツ
ハミガキ剤にはさまざまな成分が含まれ、種類もさまざまですが、選ぶときに大切なのはむし歯予防の効果を発揮するフッ素の濃度です。フッ素の効果と、ハミガキ剤の成分表示の見方や選び方を紹介したうえで、じょうずに使うポイントを説明します。
フッ素の効果
フッ素によって歯質を強くし、酸に溶けにくい歯にします。
酸で溶け出したカルシウムなどを戻し(再石灰化)、溶けた歯を元に戻します。
歯垢の中にいる細菌の働きを弱めて、酸の産生を抑えます。
量と時間が重要
フッ素配合ハミガキ剤は、十分な量を使い、フッ素を長く口の中にとどめておくことで、効果が発揮されます。
歯みがきの時には、この点を頭に入れておくことが重要です。
フッ素配合ハミガキ剤をじょうずに使う4つのポイント
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- 濃度が
高いものを選ぶ - フッ素濃度が高いほうが予フッ素濃度が高いほうが予防効果も高いので、ハミガキ剤を選ぶときに濃度も確かめておく。
- 濃度が
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- ハミガキ剤を
ハブラシの2/3以上
(1g以上)つける - フッ素配合ハミガキ剤をヘッド(2cmの場合)の2/3(1gくらい)以上のハミガキ剤をつけ、歯全体に広げる。
- ハミガキ剤を
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- 歯と歯の間や
奥歯にも届ける - フッ素が歯全体に行き渡るように、ハブラシの毛先で、歯と歯の間や歯と歯肉の境、歯の細い溝や奥歯などにも届ける。歯列全体に行き渡るように2分間以上みがく。
- 歯と歯の間や
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- フッ素を
口の中に残す - 歯みがきの後の口のすすぎは、少量の水で1、2回のブクブクうがいに留め、あまりすすぎすぎないようにして、フッ素を歯に留める。
- フッ素を
プラスαのポイント
食後1~2時間は飲食しない
フッ素の効果を維持するためには、食後1、2時間は飲食を避けるようにします。
フッ素の濃度と効果の関係
フッ素配合ハミガキ剤の予防効果は、フッ素の濃度が増すごとに効果が増加します。逆に500ppm未満の濃度のハミガキ剤では、有効性が明らかになっていません。