はじめに
年齢を重ねるにつれて、噛む、飲み込むなどのお口の機能が低下する方が多くなります。
お口の不具合があると食事の量が減り、低栄養(栄養不足)になって、やがて介護が必要な状態へと進んでいくリスクが高くなります。
すなわち、裏を返せば、お口の健康維持が介護予防の根本といえるのです。健康で満足度の高い人生を送るには、「80歳で20本以上の歯を保つ」ことが重要です。その大切さを国民の皆さまに広く呼びかける運動が「8020運動」です。
いまや「人生100年時代」ともいわれるようになりました。人生を元気にいきいきと過ごすため、「8020」の達成を目指して、しっかり噛めるお口を維持しましょう。
最近、こんなことはありませんか?
固い食べ物が苦手になった。
食事中にむせることがある。
時々、食べこぼすことがある。
会話中、相手から「え?」と聞き返されることが増えた。
1つでも思いあたる場合は、お口の機能が低下している可能性があります。
この状態を放っておくと、気付かぬうちに低栄養となり、要介護状態につながる危険性が大きくなりますので、早速対処しましょう。
この状態を放っておくと、気付かぬうちに低栄養となり、要介護状態につながる危険性が大きくなりますので、早速対処しましょう。
歯の本数と要介護認定との関係
これは、65歳以上の健康な人を対象として、4年間、要介護認定の状況を追跡した調査の結果です。
別の研究では、歯が多く残っている人や歯が少なくても義歯を入れている人では、要介護の主な原因である「認知症」や「転倒」のリスクが低いこともわかっています。