タイゾウさん、オーラルフレイルって知ってる?

ヨシエ
タイゾウ

ん、おーらるふれいる...?分からんのう...

オーラルフレイルとはなにか

1989年から始まった8020運動の達者者が5割を越えたいま、歯の本数に加え口の機能を維持することに注目した「オーラルフレイル対策」が注目されています。平成30年12月に開催した「8020運動 30周年記念シンポジウム」にて、日本歯科医師会からオーラルフレイルの周知を目的に国民向けのリーフレットが配布されました。

オーラルフレイルは「オーラル」と「フレイル」から成る造語で、日本で考案された概念です。直訳すると「口腔の虚弱」となりますが、「フレイル」についてまず少し解説します。

  • 平均寿命が延び世界に冠たる長寿国になった日本において、長寿だけでなく元気で長生きする「健康寿命の延伸」が重要視され、フレイル予防はその鍵となる重要なものです。
    歳を重ねると徐々に体の力が弱くなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも手助けや介護の必要性が高まってしまいます。
    このように心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイルと呼びます。
    さらにフレイルは、高齢者の生活の質を落とすだけでなく、さまざまな疾患などの合併症も引き起こす危険を高めることが知られています。
    しかしフレイルは、早期に気付き対策を行えば元の健常な状態に戻る段階であることが重要なポイントです。

タイゾウ

なるほど!わしらも健康で長生きしたいのう。
具体的に何をしたらよいんじゃろうか...?

フレイル対策には3つの大切な柱があるそうよ。

ヨシエ

オーラルフレイルは、口に関するささいな衰えを放置したり、適切な対応を行わないままにしたりすることで、口の機能低下、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下まで繫がる負の連鎖が生じてしまうことに対して警鐘を鳴らした概念です。
老化は自然の摂理として起こる進行性の現象で、むせや食べこぼしといったオーラルフレイルの一つの症状も、“老化のはじめの一歩”と言えます。
老化(自然な衰え)とオーラルフレイルの違いは、オーラルフレイルが社会的問題(外出回数の減少など)、精神心理的問題(うつうつとした気分を持つ機会の増加など)と複合して生じている不自然な衰えであるところにあります。
しかしオーラルフレイルは、フレイルと同様に早期に気付き対策を行うことによってお口の機能低下を緩やかにし、失われつつある口腔機能を回復させる可能性があることが分かってきました。
逆に、放置してしまうと老化以上に口腔機能の低下が進行してしまいます。
ここが、老化とオーラルフレイルとの大きな違いです。

タイゾウ

なるほど!
わしは最近運動が不足しておるしのう。ちょっと散歩にでも行こうかのう。

私は歯医者さんへ定期健診に行ってくるわ。

ヨシエ
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