ケア用品の選び方
歯みがき剤や歯ブラシなど、オーラルケア用品の選び方は、お口の状態に合ったものを選ぶのが基本です。むし歯や歯周病など、歯や歯ぐきの状態が違えば、お手入れの方法も異なります。 健康な歯とお口を保つためにも、正しいオーラルケア用品の選び方や使い方を理解しましょう。
歯ブラシ
歯ブラシは実にたくさんの種類が市販されています。
年齢や、歯、お口の状態に合ったものを選ぶようにしましょう。
乳歯期用、仕上げみがき用、子供用、大人用、歯、お口のサイズに合わせ、持ちやすいグリップ、歯ぐきを傷つけないための毛の種類を選んでください。
使い方
1.当て方 |
毛先を歯面(歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目)にきちんと当てる。 ![]() |
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2.みがく力 |
150~200gの軽い力(毛先が広がらない程度)でみがく。 ![]() |
3.動かし方 |
小刻みに動かす(5~10㎜を目安に1~2歯ずつみがく)。 ![]() |
4.毛先の使い方は歯の形に合わせて |
歯の面にしっかり当てるために、歯ブラシの「つま先、わき、かかと」を使い分ける。 ![]() |
5.みがくポイント |
歯の裏側、表側、噛み合わせ面と、分けてみがきましょう。 ![]() |
6.みがき残しの多い所 |
奥歯の噛み合わせ面、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目。 ![]() |
7.歯ブラシの取り替え時期 |
毛先が開くと、どうしてもみがき残しが出てしまいます。1ヶ月に1本を目安に取り替えましょう。 |
注意点
縦や横に強い力でみがくと、毛先が開いてしまい、きれいにみがけません。また歯ぐきを傷つける場合があります。
デンタルフロス
デンタルフロスは弾力性のある細い繊維の束です。
歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間に付着した歯垢をかき出します。
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使い方
1.左右の中指にフロスを巻きつけ、人差し指と親指で持ちます。
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2.フロスを歯面に沿わせながら、ゆっくりと歯と歯の間に入れ、歯面に沿うように上下に動かします。
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3.次の歯と歯の間は、使用した部分をずらし、新しい部分で繰り返し清掃します。
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4.最後にお口をよくすすぎましょう。
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注意点
1.鏡を見ながら歯ぐきを傷つけないようにゆっくり挿入しましょう。
2.小さなお子さんの場合は、保護者の方がしてあげましょう。
3.糸がひっかかったりする場合は、歯と歯の間にむし歯がある恐れがあります。歯科医院で相談しましょう。
歯間ブラシ
すき間のある歯と歯の間を効果的に清掃します。
I 型やL型など、さまざまなタイプがあります。スキ間に合わせ、自分に合ったものを選びましょう。
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使い方
1.歯間の大きさに合わせてサイズを選びます。歯肉に沿わせて入れ、前後に動かします。入れるときは歯肉を傷つけないよう注意しましょう。
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2.歯と歯の間にブラシ部分を直角に挿入します。歯ぐきを傷つけないように2~3回前後に動かします。
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3.奥歯は外側からも、内側からも挿入して使いましょう。
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4.取り出す時は、ゆっくり抜き取ります。
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5.使用後は、流水ですすぎ洗いしてください。
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6.専用の歯みがき剤を使うと、いっそう効果的です。
注意点
毛が乱れたり、短くなったら、取り替えましょう。
挿入時に過度な力を加えると歯間ブラシの根元の部分が折れることがありますから注意しましょう。
電動歯ブラシ
歯ブラシ自体が振動して、短時間で効率的に歯垢を除去できるのが電動歯ブラシです。音波歯ブラシ、超音波歯ブラシ、イオン式音波歯ブラシなど、いろんなタイプがあります。
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使い方
1.歯みがき剤は、みがきながら少量ずつつけるのが コツです。
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2.歯の1本ずつを毛先で包み込むようにして、歯と歯ぐきの境目に数秒間軽く当てる。
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3.歯並びがデコボコしているところは、毛先を歯と歯の間の部分に。
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4.奥歯の後ろは、毛先で包み込むように当てて、左右に動かします。
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5.前歯の裏側は、歯ブラシを縦に当てる。
歯みがき剤
歯みがき剤には、むし歯を予防するもの、フッ素配合のもの、知覚過敏対策のもの等、さまざまな種類があり、目的、お口の健康状態に合わせて選びましょう。
デンタルリンス(洗口液)
デンタルリンスは、適量を口に含んですすぐことで、お口の中を清潔にしてくれます。殺菌作用のある成分が含まれているものは、歯周病やむし歯の予防、口臭予防の効果も期待できます。 含まれる成分によって効果が異なるので、お口の状態やライフスタイルに合わせて選びましょう。
使い方
1.適量を口に含んで、20秒程度右、左、前など液が隅々までいきわたるようにブクブクしてください。
2.歯みがき後や、歯みがきができないとき、寝る前の使用が効果的です。
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注意点
使用上の説明をよく読んで正しく使いましょう。歯みがきの補助として設計されていますから、きちんと歯みがきしてから使いましょう。