マウスガードの種類
マウスガードの種類としては、以下の3種があります。
- ①選手がスポーツ用品店などで購入し、お湯などを使って軟化し歯に合わせるカスタムフィットタイプ
- ②歯科医が診査、型どりなどに関わらずに、インターネットなどを通じて企業などによって製作されるタイプ
- ③歯科医が、選手の参加する種目・レベル・口腔内などを考慮して設計し、型どりして製作した選手自身の歯列模型上に、マウスガード材を軟化成形する機器を用いて圧接、製作し、咬合調整(噛み合わせの調整)などが適切に行われるカスタムメイドタイプ
- エリカ
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ふーん
①選手がスポーツ用品店などで購入し、お湯などを使って軟化し歯に合わせるカスタムフィットタイプ
①の選手が自分で製作するタイプは比較的安価ですが、噛み合わせ、適合性、維持力、装着感に問題があり、呼吸や発音がしにくいなどマウスガードとしては適切ではないと考えます。
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選手自身が作るタイプは、下の歯の圧痕が強く残っており、頭が傾いたときなどに噛み合わせが不安定となります。また、部位により薄くなってしまいます。
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歯科医が関与していないので噛み合わせの調節が行えません。また厚みの不均一が目立ちます。
②歯科医が診査、型どりなどに関わらずに、インターネットなどを通じて企業などによって製作されるタイプ
②のタイプの多くは模型上で製作されているため適合等には問題ないことが多いようでが、このタイプもカスタムフィットタイプ同様適正な噛み合わせを付与することができないため、前歯部の破折や顎骨の骨折などの危険性をはらんでいます。また、歯科医が診察をしていないことなど違法性が指摘されています。
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ここまではわかったかな?
- タケシ先生
- エリカ
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はい、なんとなく...
③歯科医が、選手の参加する種目、レベル、口腔内などを考慮して、設計し、型どりして製作した選手自身の歯列模型上に、マウスガード材を軟化成形する機器を用いて圧接、製作し、咬合調整(噛み合わせの調整)などが適切に行われるカスタムメイドタイプ
③の歯科医が診察し、歯科医師あるいは歯科技工士により適切に製作され、口腔内で調整されるカスタムメイドタイプは、適正な噛み合わせを付与することができ、適合性に優れ、違和感が少なく、発音し易い、種目、選手の口腔内に適した設計ができるなど多くの利点を有しており、当然ながらカスタムメイドマウスガードの使用が望まれます。
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カスタムメイドは、歯科医により口腔内にて噛み合わせの調整が適切になされるため安全性が高く、しっかり噛みしめることもできます。
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選手が合わせたもの
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歯科技工士が作ったカスタムメイドタイプ
選手が合わせたものと歯科医あるいは歯科技工士が作ったカスタムメイドタイプは、明らかに歯の形のラインの出方が違います。また、選手が合わせたものの内側の部分には余分な部分が多く装着感を妨げます。
- エリカ
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だから私のマウスガードが合わないのかしら?
歯科医の関わるカスタムメイドタイプのマウスガードは、型どりして製作した選手自身の歯列模型上に、マウスガード材を軟化成型する機器を用いて製作します。その利点は多数あります。
そして、カスタムメイドマウスガードには、幾つかの種類がありその代表的なものとしては、
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一枚のマウスガードシートを用い、成型機でサーモフォーミングし製作される基本的な普及タイプに適した1枚法マウスガード
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改良型一枚法マウスガード(前歯部開咬などのケースで、事前にその部位にマウスガード材を付与しておき、全歯列の咬合を図るタイプ)
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マウスガードシート2枚あるいは3枚を加圧タイプの成型機で層状に張り合わせるラミネートタイプ
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外傷の多い前歯部、治療が施されている前歯などの部分に、中間層として固い材料(最新の材料として光重合型が市販されています)を挿入し、かつ歯面とマウスガードの間に緩衝層を持たせた構造のハード&スペースマウスガード
カスタムメイドタイプマウスガードにも様々な種類があります。年齢、参加する種目などを考慮して使用してください。
- エリカ
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わー!たくさんあるんですね。
どれを選べばよいのかわかりません。