再生時間:1:52 アップロード日:2017年01月19日
日本は、1961年から国民皆保険制度ですので、それほど高価な治療費でなくても歯科医院に通うことができるという、珍しい国ではあるんですけれど。それで見ると、過去1年間に歯科医院に行った人というのは、国民の中にどれぐらいいるかというのは、昨年、8020推進財団が調査をした準備調査(平成26年度来院患者調査)を見ると、約60%の人が、過去1年間に歯科医院に通っているということが分かります。国の調査なんかで見ると、毎日約130万人の方が、歯科医院に通っているということになっています。この割合はかなり高くて、一般の医療機関への通院率から見ると、ほかの病気に比べてかなり高いということです。
じゃ、歯科医院に行く場合に、一昔前と言ったらおかしいですけれど、昔は痛いから歯科医院に行く、あるいは、歯がなくて入れ歯を入れたいから歯科医院に行くということのように、症状に対応したり治療を受けるための歯科受診が多かったんですけれど。その歯科受診のパターンも最近変わってきていて、先ほどの8020推進財団が、調査をした結果を見ると、全体の中の63%は、治療のために受診をしたという結果でした。それに対して、定期検診だとか予防のために、受診をしたという人は、35~40%という結果でしたので、先ほど申し上げた、毎日130万人の方が歯科医院に通っているわけですけれど。そのうちの約4割は、定期検診だとか予防のために歯科医院に通っているというふうに考えられると思います。