CHAPTER1
「加齢によりフレイルになる」は大きな誤解!
65歳でフレイルの人も、90歳でフレイル知らずの人も
フレイルは加齢により誰もが必ずなるものではなく、90歳でもフレイルになっていない人がいる一方、65歳時点でフレイルになっている人もいます。
フレイルは生活習慣病の予防や管理が大きく影響すると考えられています。
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- Aパターン
- 65歳時点で抱えている生活習慣病が重症化していると考えられる
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- Bパターン
- 65歳から74歳で生活習慣病の治療・管理ができなかったと考えられる
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- Cパターン
- 80歳頃から加齢による身体や認知等の機能低下が出たと考えられる
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- Dパターン
- 90歳でも病気や老化の影響をあまり受けずに、生活機能を保っている
自分の歯を失うことがフレイルにつながる?!
生活機能が低下してフレイルになってしまうのは、加齢と生活習慣病が大きく関与しています。
むし歯・歯周病も生活習慣病のひとつで、これらが進行して自分の歯を失うことにより歯と口の機能の低下=オーラルフレイルが進み、フレイルへとつながっていきます。オーラルフレイルのある人がフレイルを新たに発症する危険度は、ない人の2.41倍*との研究もあります。