8020読本 口腔機能発達不全症ってなぁに?

CHAPTER7

8020運動は乳児から

「8020運動」とは「80歳で20本以上の歯を保つ」という歯の運動です。厚生省(当時)と日本歯科医師会の呼びかけで始まった1989年の達成率は約10%でしたが、2016年以降の達成率は当初の目標の50%を超えています。
高齢になっても自分の歯を20本以上保つことができれば、健康長寿につながります。生涯にわたっていきいきと元気に過ごすためには、乳児のときから口腔機能の発達に注意して適切なケアをすることが大切です。

この8020読本では、口腔機能発達不全症を理解するために、小児の発育段階の口腔機能の発達に関するチェックポイントと対処法についてまとめてあります。
日々の育児の中で、気づいたことや気になっていたことを、発育過程に応じて確認対応することができる構成になっています。
8020を達成し、ヘルシーエイジングな生活を送るためには健全な口腔機能の発達は不可欠です。
もし、問題が解決しなかったり、不安を感じたりしたときは歯科医院を受診し、適切な診察と検査を受けて口腔機能発達不全症を未然に防ぎましょう。