8020読本 口腔機能発達不全症ってなぁに?

CHAPTER3

発達不全のチェックポイント

乳児期(出生〜12か月ごろ)

哺乳におけるお口の3つの働き

  • ❶吸着
    口を広げて乳首をぴったりくわえ込む
  • ❷吸いつく
    舌を乳首に巻きつけて母乳をしぼりだす
  • ❸飲み込み
    舌の根本を持ち上げて母乳を食道へ流す

この3つの動きが協調することで、上手に母乳を飲むことができるようになり、口腔機能の発達が始まります。
人工乳の場合はそしゃく型(クロスカット)の乳首のついた哺乳瓶を用いることで、母乳時と同じ口や舌の機能を育てることができます。

クロスカット

傾けてもミルクは出ず、お口の動きと吸う力でクロスカットが開き、飲む量を調整できる

幼児期初期(12〜18か月ごろ)〜幼児期後期(3〜6歳ごろ)

噛む機能の発達不全

口を閉じる・飲み込む機能の発達不全

手と口の協調運動の発達不全

話す機能、その他の口腔機能の発達不全

学童期(6~12歳ごろ)

食べる機能の発達不全