インタビュー04インタビュー時年齢:85歳(2016年2月29日)

#01 自分が子どもの頃は「朝起きたら歯を磨く」「痛くなったら痛み止めをもらう」という程度で、今のように2歳児に歯磨きを教えたり歯について勉強したりすることはなかった

再生時間:2:54 アップロード日:2016年06月27日

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語り

実をいうと、今ひ孫を送ってきたんですけれども、今の若いお母さんたちは、それこそ、歯のばい菌だ、やれなんだって、ものすごく歯に対して、気を使って、まあ、2歳になったら一生懸命磨くの教えたりしてますけど、我々のころはそういうことはね、あの、ほとんどありませんでしたので。まあ、朝起きて歯を磨くと。ほんとは夜磨くのがほんとだったんじゃないかなと思うんですけれど、朝起きて歯を磨くというような、ごく普通の生活しかしておりませんでしたね。ですから、例えば、歯が痛くなったときに歯医者さんに行く。そうすると、痛み止めをいただくとか、まあ、ちょっと治療するとかっていうふうなことで。基本的な治療とか、どうすればいいのかとかいう、そういう、いわゆる指導っていうものは、なかったですよね、昔はね。ですから、まあ、大体平均的にそうだったんじゃないかなと思いますけども。

――当時は、そのむし歯とかはお子さんのころはおありでした?
ありました。あの、できましたね。やっぱり、痛かったことは何回かありますから。そのたんびに、今考え、なんか、私の思い違いかどうかわかりませんけど、痛み止めをいただいたのが、テラポール(※)とかいう名前の痛み止めを覚えてるんですけど、違いますかしら。

――はあ、飲むお薬ですか?
錠剤です、ええ。で、それいただく程度で、あとは別にね。対症療法でしたね、あのころは。
――じゃあ、ガリガリするとかは。
あまりないですね、うん。

本来は、歯は夜寝る前に、磨くのがよかったんだろうと思うんですが、やっぱり、生活習慣、朝磨きますよね。それは、まあ、あまり合理的ではなかったということだったんだろうと思いますけれども。うん。まあ、親もそこまでは思い至ってないですから。両親とも歯はあまり丈夫ではなかったですから。

※昭和初期に発売されていた合成抗菌剤(サルファ剤)の一種

プロフィール

インタビュー04
インタビュー時年齢:85歳
(2016年2月29日)

首都圏在住・団体役員。戦後間もない頃から主婦として子育ての傍ら、長年市民運動にかかわってきた。40歳の頃に夫の転勤先で歯科を受診。4~5箇所同時に治療することになったが、再び転勤で引っ越すことになり、加えて介護や運動で多忙だったため、治療を中断してしまった。そのことが原因して、現在は残っている歯を数えたほうが早いくらいで、上下に部分入れ歯を入れている。