インタビュー01インタビュー時年齢:56歳(2016年2月20日)

#04 抗がん治療の副作用対策のなかに歯周病への対策も取り入れてほしい

再生時間:1:27 アップロード日:2016年06月27日

語り

やっぱり、歯とがんってあんまり関係ないっていうふうに、普通思うんですけど。手術を受けたことがある方は多分皆さん、言われてると思うんですけど、全身麻酔を受ける人は必ず、「ぐらぐらしてる歯はありませんか」って聞かれるんですよ。それはなんか、よく知らないんですけど、麻酔をしてるときになんか歯が抜けるとね、喉に落ちたりするといけないとか、そんなような説明を私は受けたような記憶があるんですけど。だから、ぐらぐらしてるような歯があったら、先にその治療を、歯の治療は受けてから(手術をする)、っていうふうに、そこは言われるんですよね。

で、別に私の場合は、歯はどこもぐらぐらはしてなかったので、それはもちろん言わなかったですけど。
でも歯周病があるというのは、自分では知ってたわけですよね。なので、そこの部分のことを聞かれてたら、多分答えたと思うんですよ。だけど、それは全く、そういう質問はなかったので。「あなたは(歯が)ぐらぐらしてますか? それは手術の前に治療が必要です」っていうのと同じように、例えば、少なくともそのオンコロジーの方の、いわゆる抗がん剤治療のオンコロジーセンターの方で、なんかいろいろ、あんときもいろいろ問診票みたいなのあったような気がするんですけど、その段階で聞かれていれば。やっぱり「それ(歯周病)が出るかもしれませんよ」っていうふうに言われるか、あるいは「なるべく出ないようにするために、何か手段を講じましょう」って言ってもらえてたらいいなっていうのはすごく思います。

プロフィール

インタビュー01
インタビュー時年齢:56歳
(2016年2月20日)

首都圏在住・団体職員。52歳のとき乳がんの診断を受け、温存手術と放射線療法を受けたのち、抗がん剤治療を受けた。以前からあった歯周病のため、抗がん剤治療で白血球が下がるとひどい歯肉炎になり、上あごの左半分が腫れあがってものが噛めず、夜も眠れない状況になった。当初は痛み止めで乗り切ろうとしたが、耐えきれず左上の奥歯を抜歯した。歯周病とがん治療のかかわりについて事前知識が欲しかった。